🌿 東洋医学から見る「血の病」セルフチェック
- 養生気功 樹会
- 8月4日
- 読了時間: 3分
更新日:8月4日

~あなたの不調は“血”に関係しているかも?~
ー血の病とは?ー
東洋医学における「血(けつ)」は、西洋医学の血液とは異なり、身体を滋養し、精神を安定させる生命のエネルギーの一部とされています。血が不足したり、滞ったりすると、さまざまな不調が現れます。
◎血の病の分類
・血虚(けっきょ):血が不足している状態
・瘀血(おけつ) :血の流れが滞っている状態
・血熱(けつねつ):血に熱がこもっている状態
・血寒(けっかん):血が冷えている状態
・血燥(けっそう):血が乾いて潤いが不足している状態
✅ 血の病セルフチェックリスト
以下の項目にチェックを入れてみましょう。多く当てはまる項目がある分類が、あなたの「血の状態」の傾向かもしれません。
🩸 血虚タイプ
□顔色が青白い
□めまいや立ちくらみがある
□動悸しやすい
□眠りが浅く、夢をよく見る
□肌が乾燥しやすい
□月経量が少ない/遅れる
🩸瘀血タイプ
□ 刺すような痛みがある(頭痛・腹痛など)
□肩こりや腰痛が慢性的にある
□月経痛が強い
□経血の色が暗く、塊がある
□舌の色が暗紫色
□手足が冷えやすい
🩸 血熱タイプ
□皮膚に赤みや湿疹が出やすい
□鼻血が出やすい
□イライラしやすい
□月経量が多く、周期が短い
□ほてりやのぼせを感じる
□舌が赤く、乾いている
🩸 血寒タイプ
□月経痛が冷えると悪化する
□経血が暗く、冷たい感じがする
□手足が冷え、しびれることがある
□冷えると関節が痛む
□舌が白っぽく、湿っている
🩸 血燥タイプ
□ 肌が乾燥してかゆみがある
□便秘がち
□目が乾きやすい
□月経が遅れがち
□髪がパサつきやすい
□舌が乾燥している
~血の病の詳しい解説~
🔹血虚
血が不足すると、身体の滋養が足りず、疲れやすさ・不眠・精神不安定などが現れます。特に女性に多く、月経不順や貧血傾向が見られます。
🔹瘀血
血が滞ることで、痛み・しこり・冷え・月経痛などが起こります。ストレスや冷え、運動不足が原因となることも。
🔹血熱
血に熱がこもると、炎症・赤み・出血傾向が現れます。イライラやのぼせなど、精神面にも影響します。
🔹血寒
冷えによって血の巡りが悪くなり、痛み・しびれ・月経異常などが起こります。寒冷環境や冷たい飲食が原因になることも。
🔹 血燥
血の潤いが不足すると、乾燥・かゆみ・便秘・目の不調などが現れます。加齢や過労、睡眠不足が関係します。
🌱 血の病に対する養生法
共通の養生法としては、なんと言っても、王道は、
規則正しい生活
バランスの取れた食事
ストレスケア
につきます。
🍲 タイプ別食養法
・血虚
養生ポイント:補血・滋養
お勧め食材 : 黒ごま、なつめ、ほうれん草、鶏レバー
・瘀血
養生ポイント:活血・巡り
お勧め食材 :紅花、玉ねぎ、黒酢
・血熱
養生ポイント:清熱・鎮静
お勧め食材 :セロリ、緑豆、菊花茶
・血寒
養生ポイント:温め・巡り
お勧め食材 :生姜、桂皮、豚肉
・血燥
養生ポイント:潤い補給
お勧め食材 :白きくらげ、黒豆、蜂蜜
ー当院のアプローチー
問診、脈診、舌診などにより、血の病のタイプを判別し、対応する経絡、ツボを選んで施術していきます。
気功法教室においては、血虚の場合は、静かな呼吸法と瞑想法を主として、瘀血の場合は、発散を目的として発声法や身体を積極的に動かす動功を指導しています。
ー最後にー
「血の病」は、目に見えない不調の根本に関わる重要な要素です。
不調が“血”に関係しているかも?と思われた方は、ぜひ日々の養生と施術で整えていきましょう。
当院では、あなたの体質に合わせた丁寧なケアを行っています。
お気軽にご相談ください。